
私たちが日々の暮らしの中でできる小さな工夫が、未来の環境を豊かにする力になる
そんな思いを込めて、ハーブや植物をできる限り自然な環境で育てる取り組みを続けています。
凄い大きなテーマですが、私たちが出来る小さな一歩として、コンポスターを2023年から活用しています。
料理の際に出る生ごみなど、自然の力で分解し、次の野菜やハーブを育てる肥料として循環させる取り組みを行っています。
コンポスター?コンポストとは? その魅力と歴史
コンポストとは、生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の力で分解し、土に還すシステムのことです。
コンポスターとは、その堆肥を作る為の容器の事を言います。
家庭で発生する生ごみを捨てずに土へと変えることで、ゴミの削減だけでなく、土壌改良にも貢献できる素晴らしい方法です。
コンポストの歴史は古く、紀元前から農業の発展とともに利用されてきたそうです。
古代ローマではすでに動物の糞や植物の残渣を土壌改良に活用していたと言われています。
公園や雑草処理で出た残渣など、これまで焼却処理されるだけだったものも、一か所にまとめて発酵や分解を進めることで、肥料として使用できるようにする取り組みをする自治体なども増えてきているそうです。
世界のコンポストへの取り組み
現在、世界各国でもコンポストの活用が進んでいるそうです。
フランス
都市部でもコンポストを推奨する政策があり、自治体がコンポスト容器を無料配布する取り組みを行っています。
アメリカ
一部の州では、生ごみの堆肥化が義務化されており、一般家庭からの生ごみを回収し、大規模なコンポスト施設で土に還す仕組みが整っています。
ドイツ
リサイクル大国として知られ、食品廃棄物の管理が厳格。家庭のコンポスト利用が推奨されており、学校教育でもコンポストの重要性が教えられています。
こうした取り組みは、日本でも参考にできる部分が多く、今後より多くの人がコンポストに取り組むことで、環境負荷を減らすことができるのかと思います。
コンポストで生ごみを資源に変える
我が家では、長男の趣味である魚さばきで出る頭や骨、内臓などもすべてコンポストへ投入しています。
最初は「こんな大きなものが分解されるのか?」と半信半疑でしたが、驚くほどきれいになくなる様子に毎回驚かされます。
特にブリやタイの頭や骨など、大きなものでも時間が経つと完全に分解され、自然の力の偉大さを実感しています。
コンポスター運用の試行錯誤
コンポスターの運用を始めたばかりの頃は、分解を担う微生物の数が少なく、特に夏場には臭いが気になることもありました。
しかし、定期的に攪拌(掘り返し)を行い、米ぬかを加えることで微生物の働きを促し、徐々に臭いも減少。今ではほとんど気にならないほどになりました。
ただし、冬場は気温が下がるため、微生物の活動が鈍り分解が遅くなるので生ごみが溜まってしまいますので、もう一基導入しようか悩んでいます。
最近では、プランターとしてそのまま使えるコンポストも登場していたり、生ごみを乾燥させて肥料化するような仕組みが高性能なものなど、より手軽にコンポストを取り入れられる方法も増えてきました。
コチラのバッグ用はとてもおしゃれで、ベランダでも使いやすそうです。
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大容量タイプについても調べてみました。
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コンポストの土で植物が元気に育つ
このコンポストでできた栄養豊富な土を使って、トマトやバジルを育ててみました。
ハーブ園で育てているハーブの肥料としても少し混ぜ込んで使用しています。ただ、有機物が多すぎると、植物によっては枯れてしまって、上手く育ってくれないパターンもあるのかなと思い試行錯誤しています。
ただ、ほとんどの野菜などは、驚くほどの成長スピードで元気に育ってくれました。
しっかり分解されたコンポストの土は、ほとんどの植物にとって最適な肥料となってくれるようです。
また、一番嬉しいことは、自宅で出た生ごみを肥料にし、それで育ったハーブを料理に使うといった、自然の循環が生まれることで自然に貢献している気分になれることです。
一緒に環境を豊かにする取り組みを
コンポスターなどを使用することで、生ごみを減らし、栄養豊かな土を作り、植物を育てる。
こうした循環の中で、私たちは少しずつでも環境に優しい選択を積み重ねています。
とはいえ、「環境のためにやらなければならない!」という押しつけではなく、「できることから楽しく取り組む」というスタンスで、一緒に考えていけたら嬉しいです。