
ローズゼラニウムとは?
ローズゼラニウム(Pelargonium graveolens)は、バラのような甘く華やかな香りを持つハーブで、アロマテラピーやスキンケアに利用されています。
原産地は南アフリカで、地元の先住民が薬草や魔除けとして利用されていたそうです。
香りの良さに加え、心身のバランスを整える効果があることから、リラックスしたい時やストレスケアに役立ちます。
基本情報
- 学名:Pelargonium graveolens
- 科名:フウロソウ科(Geraniaceae)
- 原産地:南アフリカ
- 主な成分:シトロネロール、ゲラニオール、リナロール
- 花の色:ピンク、紫
- 開花時期:5月~10月(地域による)
- 利用部位:葉・花
ローズゼラニウムの魅力
ローズゼラニウムは、育てやすさと美しい香りが特徴のハーブです。通常のゼラニウムはかなり強めのグリーンの香りですが、ローズゼラニウムは少し優しい感じの香りですね。
ハーブ畑では、全体の5分の1を占めるほどに成長し、その勢いの良さに驚きました!これほど旺盛に育つということは、初心者でも簡単に育てられるハーブなのかなと思います。
🌿 ローズゼラニウムの魅力ポイント
- 旺盛な成長力:剪定してもすぐに茂るほど丈夫
- 甘く華やかな香り:バラのような芳香でリラックス効果抜群
- 虫除け効果:ナチュラルな防虫対策としても活用できる
- 美容&健康サポート:ホルモンバランス調整、スキンケアに◎
バラのような香りと共に、ガーデニング初心者でも失敗しにくい点が魅力的なハーブです。
ローズゼラニウムの歴史
ローズゼラニウムの歴史は比較的新しいそうで、特に18世紀以降のヨーロッパで人気が高まっていったとされています。
古代~中世
原産地は南アフリカで、地元の先住民が薬草や魔除けとして利用されていたようです。
ヨーロッパに持ち込まれたのは、17世紀ごろ、王侯貴族の庭園で育てられるようになったそうです。
18世紀~19世紀:香水と薬用ハーブとしての発展
18世紀になると、フランスやイギリスで香水の原料としてローズゼラニウムの精油が抽出されるようになりました。
ローズオイルの代用品としても使われるようになり、特にフランスのグラース地方では高級香水にブレンドされていました。ローズの代用品として現在も人気ですね。
19世紀には、ホルモンバランスを整えるハーブとして女性の健康維持に利用されるようになりました。
20世紀以降:アロマテラピーの普及
20世紀に入ると、アロマテラピーの研究が進み、ローズゼラニウムのリラックス効果や皮膚の調整作用が注目されました。
現在では、スキンケア・心の安定・ホルモン調整など多くの用途で親しまれています。
ゼラニウムやナツメグゼラニウムとの違い
ゼラニウム属(Pelargonium)は多くの品種があり、それぞれ香りや特徴が異なります。
精油でも全く違った香りだったので、気になっていたのですが、実物は葉っぱの形や香りなど全然違っていたのを実際に知ることが出来ました。
代表的な3種類を比較してみました。
名前 | 香り | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|---|
ローズゼラニウム (Pelargonium graveolens) | バラのような甘い香り | ふんわり優雅な香り、ホルモンバランス調整効果 | アロマ、スキンケア、ハーブティー |
ゼラニウム(一般種)(Pelargonium spp.) | 若干スパイシー&グリーン | 虫除けに優れ、育てやすい | ガーデニング、防虫 |
ナツメグゼラニウム (Pelargonium x fragrans) | ナツメグのようなスパイシーな香り | 丈夫で育てやすく、料理にも使える | ハーブティー、料理の香り付け |
ローズゼラニウムは香りもまろやかなので、アロマやスキンケアなどに使われることが多いんですね。
ゼラニウムは植物そのものの香りが強烈で花も赤く綺麗な色をしているので、ガーデニングや防虫に使われることが多いのですね。
🌿 ポイント
- ローズゼラニウム → 甘く華やかな香り、美容・アロマ向き
- ゼラニウム(一般種) → グリーンでスパイシーな香り、虫除けに最適
- ナツメグゼラニウム → スパイスのような香り、料理に使いやすい
ローズゼラニウムは、その香りの良さと育てやすさで、特に女性に人気のあるハーブです。
驚くほどの成長力を持つので、こまめな剪定で形を整えながら楽しむのがポイントですね✨
ローズゼラニウムの栽培方法
育てやすさ
ローズゼラニウムは比較的丈夫な植物で、初心者でも育てやすいハーブの一つです。
温暖な気候を好み、鉢植えでも庭でも育てることができます。
私たちは庭で育てていたのですが、途中で剪定などをしなかったので、他のハーブの領域まで大きく成長しました。
隣にハーブが隣接している場合は、定期的に剪定して管理してあげないと、かなり侵略されてしまう可能性があるかなと思います。
夏場は水やりを何度か行いましたが、冬場は全く水やりしないでも元気に成長中です。
ローズゼラニウムの栽培ポイント
① 日当たりと土
- 日当たり:日光を好むため、日当たりの良い場所で育てるのが理想的です。
- 土壌:水はけの良い土を好むので、ハーブ用の培養土や腐葉土を混ぜた土を使うとよいでしょう。
② 水やり
- 乾燥に強いため、水のやりすぎに注意。土の表面が乾いてから水をあげるのがポイントです。
- 冬場は控えめにし、過湿を避ける。
③ 剪定
- 成長が早いため、定期的に剪定して風通しを良くすると元気に育ちます。
- 剪定した葉はポプリやお風呂に活用できます。
④ 寒さ対策
- 寒さに弱いため、冬は屋内に取り込むか、寒冷地では鉢植えが適しています。
寒さに弱いということですが、関西の大阪府柏原市で露地植えしていますが、1年目の冬は全く問題なく育ってくれています。
あまり剪定もせずに伸び放題だったので寒さ対策になったのでしょうか。霜が降りている日も数日ありましたが、大丈夫でした。
ローズゼラニウムの挿し木の方法とポイント
ローズゼラニウムは、挿し木でも簡単に増やすことができるハーブということを知りましたので、昨年末に挿し木で株を増やすことにチャレンジしてみました。
手軽で、増やしたいときにおすすめの方法です。挿し木の手順を調べましたので、紹介させて頂きます。
挿し木の手順
- 元気な茎を10~15cmほどカットする
- できるだけ新しく、しっかりした茎を選びます。
- 下の葉を取り除き、2~3枚の葉を残します。
- 切り口を乾燥させる
- 風通しの良い場所で、数時間~半日ほど乾かします。
- 切り口からの水分蒸発を防ぎ、病気を予防するために重要な工程です。
- 水挿し or 土挿しをする
- 水挿し:コップに水を入れ、切り口を水に浸して発根を待つ。
- 土挿し:湿らせた清潔な土に挿し、発根するまで管理する。
- 水やりと環境管理
- 水のやりすぎは根腐れの原因になるので、土の表面が乾いてから適量を与える。
- 直射日光は避け、半日陰の場所で育てる。
- 発根の確認と定植
- 2~3週間で発根し始める。
- 発根したら鉢や地植えに移植し、本格的に育てる。
挿し木は、水挿しと土挿しを両方試してみました。
ペパーミントなどのミント類は20日ほどで根っこがかなり伸びきたのですが、ローズゼラニウムは根っこが出るまでに時間がかかるのか、1ヶ月ほどでは、根がほとんど出ませんでした。
水を変えたりするのが手間だったので、土に挿して3日に1回くらいに切り替えました。
ローズゼラニウムは土挿しが良いのかというのが個人的な感想です。秋に挿し木をして、冬越えしているのですが、簡易的なハウスに入れて育てるとしっかりと根が出てくれました。
💡 ポイント
- 土挿しの方が成功率が高く、しっかりした根が育つ傾向あり。
- 成長期(春~秋)が適期で、寒い時期の挿し木は難しい。
- 挿し木後の水の管理が成功の鍵!
ローズゼラニウムのスピリチュアル的な意味と効果
ローズゼラニウムは、その優雅な香りと力強い成長力から、愛・調和・感情の安定を象徴するハーブとされています。
ローズの精油に含まれている、ゲラニオールが多く含まれているので薔薇のような香りが特徴でスピリチュアル的な意味にも薔薇と同じような特徴がありますね。
愛と女性性の象徴
バラのような香りを持つことから、女性性の開花や愛のエネルギーを高めるとされます。
自己愛や他者への思いやりを深める作用があると考えられています。
感情のバランスを整える
エネルギーの流れをスムーズにし、ストレスや不安を和らげる効果があるとされています。
怒りや悲しみといったネガティブな感情を落ち着かせ、心を穏やかに保つのに役立ちます。
ハートチャクラの活性化
第4チャクラ(ハートチャクラ)に関連し、愛と癒しのエネルギーを高める働きがあります。
瞑想時にローズゼラニウムの香りを取り入れると、自己受容や愛情のエネルギーを増幅すると言われています。
女性の直感力を高める
インスピレーションを高め、創造性や感受性を強化するとされています。
占い師やヒーラーがセッション時に活用することも。
ネガティブエネルギーの浄化
空間やオーラの浄化に役立ち、邪気を祓い、ポジティブなエネルギーを引き寄せるとされています。
特に、満月の夜にローズゼラニウムを焚いたり、ミストとして使うことで、不要なエネルギーをクリアにする効果が期待できます。
まとめ
ローズゼラニウムは、育てやすく香りも楽しめる万能なハーブです。
栽培して楽しむだけでなく、アロマやスキンケア、ティーなど多彩な活用ができるのが魅力。
リラックス効果やホルモンバランス調整、美肌ケアに役立つので、ぜひ日常に取り入れてみてください♪