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レモンバーム(メリッサ)心を和ませる、レモンの香りの癒しハーブ
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今回は効果なアロマの代表的な存在のメリッサ=レモンバームを今年追加しましたのでご紹介させていただきます。

レモンバーム(Melissa officinalis)とは?

レモンバームは、シソ科コウスイハッカ属(メリッサ属)に属する多年草で、南ヨーロッパや西アジアが原産のハーブです。

「メリッサ」という名前は、ギリシャ語で「ミツバチ」を意味し、ミツバチが好む蜜源植物として古代から栽培されてきたようです。

葉から立ちのぼる爽やかなレモンのような香りが特徴で、ハーブティーやアロマクラフト、ガーデニングにおいても人気の高い植物です。

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レモンバームの基本情報

項目 内容
学名 Melissa officinalis
分類 シソ科・多年草
原産地 南ヨーロッパ、西アジア
草丈 30〜80cm程度
開花時期 6〜7月(白や淡いピンクの小花)
香り 柑橘系(レモンのような香り)
別名 ハチミツバーム、メリッサ

ハーブと言えばシソ科ということで、レモンバームもミントと同じシソ科ですね。葉っぱの形もミントに近い感じがします。

多年草で繁殖力が強いということで、畑に直接植えるとかなり増えてしまうということで、少し心配ですが様子を見ていきたいと思います。

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レモンバーム(メリッサ)の歴史と伝統的な利用法

レモンバームは「癒しと再生の象徴」として古代から愛されてきたということで、レモンバームにまつわる歴史について調べました。

古代ギリシャ時代からの歴史あるハーブ

レモンバームは2000年以上前から、地中海地域を中心に薬草として利用されてきた長い歴史を持つハーブということでした。

最初にも書きましたが、学名「Melissa officinalis」の “Melissa(メリッサ)” は、ギリシャ語で「ミツバチ」を意味し、その名前の通りミツバチが好む蜜源植物として、そんな古代から養蜂と深い関わりがあったのですね。

古代ギリシャの医師ヒポクラテスやディオスコリデスも、レモンバームの鎮静作用や消化促進作用について記録を残しており、特に「心を穏やかにするハーブ」として重宝されていたようです。

中世ヨーロッパでは「若返りの薬」として有名に

中世の修道院では、レモンバームは「若返りの薬草」として高く評価され、多くの修道士たちが庭で育てられていたとのこと。

カトリックの聖職者であり自然療法の研究家でもあった「聖ヒルデガルト」や、「カルメル会の僧侶たち」によるハーブ酒「カルメル会修道院酒(Carmelite water)」の原料としても使われていたそうです。

このハーブ酒は、神経の緊張を和らげるとされ、「気分を明るくし、記憶力を高める」といった目的で広く親しまれていました。

近代ではアロマセラピーや自然療法に

近代以降、レモンバームはアロマセラピーの世界でも重要な植物とされ、精油(エッセンシャルオイル)としても人気を集めています。

レモンバームの精油は「メリッサオイル」として知られ、極めて高価で希少価値の高い精油として有名ですね。

魔除け・再生・愛の象徴としても

また、レモンバームはスピリチュアルな世界では「再生」や「愛」、「純粋さ」の象徴としても知られており、香りによって場のエネルギーを清めるハーブとしても使用されています。

そのため、古来より魔除けのお守りとして、家の玄関先や寝室に吊るして使われることもありました。

現代でも生き続ける「心と体の調和」のハーブ

こうした長い歴史を通じて、レモンバームは単なる料理用ハーブではなく、「癒し」「若返り」「再生」「愛」の象徴として、今も多くの人々の心と体を支え続けています。

家庭菜園やガーデニングに取り入れることで、古代から受け継がれてきた癒しの力を、日々の暮らしに取り入れることができる事を祈っています。

レモンバームの魅力と利用法

レモンバームを育てている中でどの様に活用できるのかが気になりましたので、魅力や利用法について調べました。

心と体にやさしいハーブティーに

レモンのような香りが気分をリフレッシュし、リラックスを促してくれるため、ストレスがたまりがちな日にはぴったり。鎮静作用や消化促進の作用も知られています。

ハーブティーは乾燥したものが一般的には有名という事ですが、生の葉でも大丈夫だそうです。アイスティーの場合は葉を20枚ほど、ホットの場合は10枚ほどで良いとのこです。

ハーブバスで自然な癒しを

もちろんお風呂に入れるのも良いみたいですね。葉や花を布袋に入れてお風呂に浮かべれば、ナチュラルな香りに包まれながらゆったりとしたバスタイムを楽しめます。

蜜源植物としての役割

レモンバームの小さな白い花は、6〜7月ごろに咲きます。

見た目は控えめながらも、ミツバチにとっては非常に魅力的な存在。古代ギリシャではハチミツを採るためにレモンバームを植えていたともいわれます。

受粉を助けるサポート植物に

果樹のそばに植えておくことで、ミツバチを呼び寄せ、受粉を助けてくれるという、庭づくりにもうれしい効果があります。

庭の畑には、ブルーベリー、梨、ミカン、ブラッドオレンジ、レモンやザクロなど色々な種類の果樹も植えていますので、その果樹の受粉用にもなってくれると嬉しいなと思います。

レモンバームの育て方と栽培のコツ

初心者にも育てやすい丈夫なハーブ

レモンバームは丈夫で生命力が強く、比較的育てやすいハーブということです。ほとんど何も考えずに、畑と植木鉢に植え付けましたが、どれもスクスクと元気に育ってくれています。

地植えでも鉢植えでも栽培できますが、繁殖力が強いため、広がりすぎに注意が必要です。

日当たり・土壌

日照

日なた〜半日陰を好むようです。真夏の直射日光が強すぎると葉が焼けることがあるので、やや半日陰でも可。

土壌

肥沃で水はけの良い土がベストだそうです。保水性と通気性を兼ね備えた土壌が理想です。

水やりと肥料

水やり

乾燥にはやや弱いので、土の表面が乾いたらたっぷりと。特に夏場はこまめな水やりが必要ということでした。一株は水やりが難しい山の畑に植えましたが、最近夏は暑いことが多いので少し心配です。

肥料

生育期には緩効性肥料を与えると香りも豊かに育つそうで、肥料切れに注意ということです。

葉を楽しむための注意点と剪定

花が咲く前に収穫を

レモンバームは、花が咲き始めると葉が小さくなり、香りや品質が落ちてしまうようです。

そのため、葉を収穫したい場合は花が咲く前に収穫し、花芽が出てきたら剪定(切り戻し)するのがおすすめの様です。

定期的な切り戻しでコンパクトに

繁殖力が強いため、放っておくと株が大きくなりすぎてしまうこともあるようです。多年草なので、ミントの様に庭一杯に広がりそうですね。

定期的に剪定することで、形も整えやすくなり、風通しもよくなります。風通しを良くするのもミントやローズマリーなどと同じ様に大事ですね。

レモンバームを育てながら楽しむ方法

  • お茶や料理に使う新鮮な葉を摘みながら楽しむ
  • バスハーブやクラフト用に乾燥保存してストック
  • ミツバチを招くガーデンプランツとして果樹のそばに
  • 寄せ植えにして庭のアクセントにも◎

レモンバームの増やし方|初心者でもできる3つの方法

レモンバームを今年は3株を購入したのですが、少し広い範囲で植えたいと思いますので、少し増やしたいと思います。ミントと同じ種類なので、挿し木で簡単に増えるのかな?と思いましたが、3つの方法があるということでそれぞれ調べてみました。

① 挿し木(さしき)で増やす【おすすめ】

最も手軽で成功率が高く、初心者にもおすすめの方法ということです。という事でミントでも行ったので、今回は挿し木でチャレンジしてみます。

手順:

  1. 元気な茎を選ぶ

    10cmほどの若い茎をカットし、下の方の葉を取り除きます。

  2. 水に挿して発根させる(または直接土に)

    コップなどに水を入れ、日陰で管理。1週間ほどで根が出てきます。

    根が出たら鉢に植え替えるか、最初から土に挿して湿らせて管理してもOK。

  3. 半日陰の場所で管理

    根づくまでは直射日光を避け、風通しの良い場所で。根づいたら通常の管理に。

※春〜初夏、または秋が挿し木に適した時期です。

② 株分けで増やす【確実&一気に増やせる】

親株が大きく育ったら、株分けで2株・3株と簡単に増やせるそうです。特に地植えしている場合は、数年でかなり大きな株になるため、この方法が有効ということで、今年順調に大きくなってくれたら、株分けも出来ればと思います。

手順:

  1. 親株を掘り出す

    根を傷つけないように丁寧に掘り起こします。

  2. 根を手やナイフで分ける

    根のついた部分を2~3つに分けます。

  3. それぞれ新しい鉢や場所に植え付ける

    水をたっぷり与えて根づくまで半日陰で管理します。

※春または秋がおすすめの時期です。

③ 種まきで増やす【時間はかかるがたくさん増える】

レモンバームは種からでも増やせますが、発芽までに少し時間がかかり、香りも弱めな傾向があります。多くの苗を一度に育てたいときにおすすめ。という事ですが、この方法も今すぐには出来ないので、挿し木で増やしていければと思います。

手順:

  1. 春に種をまく

    3〜5月ごろ、育苗トレイやポットに種をまいて、軽く覆土。

  2. 明るい日陰で水を切らさないよう管理

    発芽まで1〜2週間かかることもあります。

  3. 本葉が出たら植え替える

    ある程度育ったら鉢や地植えに定植します。

レモンバームを増やすときの注意点

  • 繁殖力がとても強いため、増やしすぎに注意!

    特に地植えだとすぐに広がってしまうため、管理できる範囲で育てるのが大切です。

  • 香りを保ちたいなら挿し木 or 株分けが◎

    種から育てると香りが弱くなる場合があるので、香り重視なら親株のクローンである挿し木・株分けがおすすめ。

レモンバームの増やし方まとめ

方法 難易度 特徴 おすすめの時期
挿し木 ★☆☆ 手軽・初心者向き 春・秋
株分け ★★☆ 確実・短時間で増やせる 春・秋
種まき ★★★ 数を増やしたいときに

レモンバームは、正しく手をかければ毎年ぐんぐん広がってくれる頼もしいハーブということでした。

今チャレンジ出来るのは挿し木でしたので、元気が良さそうな枝をいくつか採集し、枝だけにした状態で発根できるかしばらく水に付けておきたいと思います🌱

切り取った葉っぱについては、ハーブティーやお風呂に入れてみようかなと思っています。

レモンバームは香りと実用性を兼ね備えた万能ハーブ

レモンバームは、見た目は控えめながらも香り高く、育てる楽しみと使う喜びを同時に味わえる魅力あふれるハーブです。

初心者でも育てやすく、庭やベランダで育てることで、毎日の暮らしに自然の癒しを取り入れることができます。

昨年から協生栽培の畑づくりにチャレンジしており、果樹と野菜、ハーブの混成でレモンバームも植えさせて貰いました。果樹の受粉の助けになればと思っています。

鉢植えでも元気に成長してくれているので、とても育てやすいハーブだと思います。見た目も可愛いく、香りもフレッシュなのでおすすめです。

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