
ハーブの季節ですね!沢山の草も生えてきますが、ハーブも綺麗な花を咲かせて庭に彩が増えてきました。
春の園芸シーズン、ホームセンターでローマンカモミールの苗を購入して育てていたのですが、ダイソーでカモミールと書かれた種を発見しました。
ダイソーのカモミールはカモミールジャーマンということで、違いなどを確認していたのですが、カモミールローマンとして購入していた花はカモミールジャーマンの特徴が強く出ていたり、どちらがどちらかが分からなくなりましたので、一度違いを明確にしたいと思い、調べ内容などを紹介させていただきます。
↑で植えたローマンカモミールが咲きました↓↓
カモミールローマンとして購入したのですが、円錐状の突き出しの花が出ていて、調べてみるとカモミールジャーマンの花っぽい見た目で、どっちか分からなくなっています。
以下調べた内容になります。もし間違いなどありましたら、教えて頂ければ幸いです。
ホームセンターやネット苗通販では、ジャーマンを「ローマン」として販売している事例が複数あるという情報もありましたので、引き続き観察を続けてみようと思います。
🌼 ジャーマンカモミール(German Chamomile)
学名:Matricaria chamomilla(=Matricaria recutita)
花の特徴
- 中心の黄色い部分(筒状花)が大きく盛り上がる→ 半球状~円錐状にドームのように突き出すのが特徴。咲き進むほどに目立ちます。
- 白い舌状花(花びら)は、やや下向きに反り返ることがあります。
- 中央が空洞(中空)であることも大きな特徴(切ってみると分かるそうです)。
咲き方の印象
- 軽やかで繊細。まるで小さなデイジーのよう。
- 花は多数咲き、収穫期になると全体が白く輝きます。
🌼 ローマンカモミール(Roman Chamomile)
学名:Chamaemelum nobile
花の特徴
- 中心の黄色い部分は平たく、あまり盛り上がらない→ ふっくらとはしていますが、ジャーマンほどの突出はありません。
- 花びら(舌状花)はしっかりと広がり、やや大きめに見えることも。
- 花全体がやや厚みがあり、密な印象を与えます。
咲き方の印象
- より「まとまり感」があり、草丈も低く、絨毯のように咲くことも。
- 花の密度が高く、全体に柔らかい雰囲気。
見た目と育ち方の違い
ジャーマンカモミール(ダイソーで種を購入)
一年草で、真っ直ぐ上に茎を伸ばしていきます。ふんわりとした白い花は可憐で、花芯の部分がぷっくりと盛り上がるのが特徴です。
発芽から開花までが早く、手軽に育てられるため家庭菜園に向いています。刈り取り後はすぐにドライにしてティーに使えるのも魅力。
ローマンカモミール(ホームセンターで苗を購入)
こちらは多年草で、横に広がるように成長し、グラウンドカバーにもなります。
耐寒性があり、関西以西なら露地でも冬越し可能。甘いリンゴのような香りはリラックス効果が高く、精油としても人気です。
香りと効能の違い
ジャーマンカモミールの効能
- 鎮静・抗炎症・抗アレルギー作用に優れ、敏感肌・アトピーの方にもおすすめ
- 子どもの夜泣きや不安感の緩和にも◎
- 精油は少量でも強い作用があり、扱いは慎重に
ローマンカモミールの効能
- 精神的なストレス、不安、不眠など心への癒しに特化
- PMS(月経前症候群)のサポート、胃腸を落ち着かせる効果も
- 精油はマイルドで、初心者にも扱いやすい
花以外の判別方法
他にも以下の様な違いがあるということでした。
判別項目 | ローマン | ジャーマン |
---|---|---|
🌱 茎を切ってみる | 中実(つまってる) | 中空(ストロー状) |
🧪 香り | 青りんご様、強く甘い | 軽くフルーティ、甘さ控えめ |
🪴 翌年も出てくるか | 多年草(生き残る) | 1年草(枯れる) |
🍃 葉の形状 | やや広く柔らかい | 糸状に深く切れ込む |
ハーブティーとしての楽しみ方の違い
- ジャーマンカモミールは花部分のみを乾燥させてティーにします。→ ほんのり苦味もありつつ、優しい甘み。寝る前の1杯に最適。
- ローマンカモミールはティーにすると苦味が強いため、飲用にはあまり向かず、アロマオイルやポプリとしての活用が主流です。
基本情報の比較表
特徴 | ジャーマンカモミール | ローマンカモミール |
---|---|---|
学名 | Matricaria chamomilla | Chamaemelum nobile |
分類 | キク科 マトリカリア属 | キク科 カマエメルム属 |
草丈 | 約20〜60cm | 約10〜30cm(ほふく性) |
開花時期 | 春〜初夏(5〜6月) | 初夏〜夏(6〜8月) |
耐寒性 | 普通〜やや弱い | 強い(多年草) |
香り | 香りはほぼしない。花の部分は甘くてフルーティ | 林檎のような爽やかさ |
主な用途 | ハーブティー・精油 | 精油・グラウンドカバー |
花の形 | 黄色い中央と白い花びら(デイジー状) | 類似だが、やや小ぶり、黄色い部分がふっくらしているのが特徴 |
簡単にまとめると
ローマンカモミールは、リンゴの様な爽やかな香りで、グランドカバー向きで多年草で冬越えも。花の黄色い部分が盛り上がっている。ほふく性で這うように広がる。
ジャーマンカモミールは、花の部分だけを摘み取りカモミールティとして活用され、1年草で寒さには弱い特徴があるようです。
👀 見分けのポイントまとめ
比較ポイント | ジャーマンカモミール | ローマンカモミール |
---|---|---|
中央の黄色部分 | 明確に盛り上がる(ドーム状) | あまり盛り上がらない(平たい) |
中央部分の構造 | 中空 | 中実 |
花びらの形状 | 細く、反り返ることも | やや太く、整った印象 |
花全体の印象 | 軽やかで繊細 | 密で厚みがある |
茎の高さ | 長く上に伸びる | 低くほふくする |
ジャーマンカモミールの花はハーブティーとしてよく知られており、中心の黄色いドームが可愛らしく印象的。一方ローマンカモミールは、花壇やグラウンドカバーとしても映える、柔らかく厚みのある花を咲かせてくれます。
🌿 ローマンカモミールの育て方とメンテナンス
育て方のコツ(ローマンカモミール)
- 苗植え時期:3〜5月、または9〜10月
- 日当たり:半日陰でも育つが、日当たりが良いと花つきが良い
- 土壌:水はけの良い土(やせ地でも育つが、湿気には注意)
- 水やり:乾燥気味を好む。過湿は根腐れの原因に
✅ ポイント:広がるので間隔を空けて植える
ほふく性があり、隣の株と混み合いやすいため20〜30cmほど間隔を。
剪定と収穫のタイミング
- 収穫時期:花が咲き始めたら随時。香りのピークは開花初期。
- 方法:花だけをハサミでカットして収穫。茎ごと切ってもよい。
- 剪定:咲き終わった花や伸びすぎた枝を切り戻すことで、株が整い、再び花を咲かせます。
🌼 多年草のメンテナンス
- 冬は地上部が枯れたように見えても、春にまた芽吹きます。
- 冬越し前には軽く刈り込んでおくと◎。
🌱 ジャーマンカモミールの育て方と収穫のポイント
育て方のコツ(ジャーマンカモミール)
- 種まき時期:3月〜4月、または9月(関西以西)
- 日当たり:日当たりと風通しの良い場所を好む
- 土壌:水はけの良い中性〜弱アルカリ性の土(ハーブ用培養土がおすすめ)
- 水やり:乾燥気味を好むので、土が乾いてから水やりするのが基本
✅ ポイント:肥料は控えめに
肥料が多すぎると葉ばかり育ち、花つきが悪くなることがあります。
剪定と収穫のタイミング
- 収穫時期:花が7〜8分咲きの時が最適(満開より少し早め)
- 方法:花だけを手で摘み取る。花が咲いた順に次々収穫可能。
- 剪定:収穫後、茎を3分の1〜半分ほど切り戻すと、脇芽が出て再び開花することがあります。
🌼 ドライハーブにするなら…
収穫後すぐに日陰で乾燥させ、保存瓶で保管。ティーにする際は1〜2週間乾燥させるのがベスト。
✂️ まとめ:剪定・収穫カレンダー目安
月 | ジャーマンカモミール | ローマンカモミール |
---|---|---|
3月 | 種まき開始 | 苗の植えつけ開始 |
4〜5月 | 成長期、水やり控えめに | 成長期、広がりすぎ注意 |
5〜6月 | 花の収穫期(随時) | 花の収穫期(随時) |
7月 | 開花終了、剪定 | 剪定して形を整える |
秋 | 種まき・植え替え可 | 株分け・植え替え可 |
冬 | 終了(枯れて種が落ちる) | 地上部は枯れるが休眠 |
どちらを育てるべき?
ハーブティーを楽しみたいなら → ジャーマンカモミール
香りを長く楽しみたい、グラウンドカバーにしたいなら → ローマンカモミール
アロマオイルを楽しみたいなら → 両方おすすめ!(香りや成分の違いを楽しめる)
おわりに
カモミールジャーマンとカモミールローマンの精油もかなり違いがありますが、植物的にも違った特徴があり面白いですね。購入して植えたものがどっちなのか問題は少し難点ですが……。
プランターでもかなり綺麗に咲いているのですが、根っこがかなり広がって詰まってしまったり、中央部分が枯れてしまったり、どうしたらいいかなと試行錯誤しています。
引き続き、どっちがどっちなのか観察を続けていきます。